お肌はきれいな状態なのに、唇がガサガサしていませんか?時には皮がむけてしまっている時もあるかもしれません。日中のお直しや食事により、予想以上に唇はダメージを受けています。唇が潤っているだけで、お顔の印象が格段に違いますよね。そこで今回は、唇のケアについて見ていきたいと思います。
1.唇が荒れるとどうなるの?
「唇のガサガサ」、「皮むけ」、「皮を剥いた時の出血」など、唇のトラブルには様々な事が挙げられます。ただの皮むけ、乾燥してガサガサになっているだけと思い、そのうち治ると考えて放っておいていませんか?そのままにしていると、症状が悪化してしまうことがあるのをご存じですか?
お肌の皮膚には、潤いを保つために重要な働きをする皮脂膜があります。しかし、唇の皮膚にはこの皮脂膜がほとんどありません。唇は、皮膚と粘膜の境目にあたる箇所です。そのため、唇は潤いを保つ力やバリア機能が弱く、とても乾燥しやすい場所になります。また、食事や化粧品などの外部からの刺激を受けることも多いため水分も奪われます。そうすると、乾燥が進んであっという間にガサガサになり、皮むけが起こり始めます。
では、乾燥や荒れてしまった状態を放っておくと、唇はどうなってしまうのでしょう。
まずは「割れやすい唇」になります。そして、「ヒビ割れを起こして出血」、「唇のただれ」が生じるでしょう。さらには、炎症も起こし「口角炎」や「水泡」が出来てかさぶたを作ってしまいます。
乾燥が重症化してくると、唇自体が腫れ、皮膚との境目に出来物が生ます。他にも、唇周辺の皮膚までも赤く腫れてしまう、など様々な症状が起きてきます。いかがでしょう。思い当たる症状が起きたことはないでしょうか。多くの場合、唇が荒れるのは胃や内臓の調子によるものと考えていませんでしたか?しかし、どうやらそれだけではなさそうです。内臓の調子の他に、実は唇が乾燥していることも原因になっていたのかもしれません。では、そもそも唇が荒れやすい理由としては、どのような事があるのでしょうか。
2. 唇の関するNG行動は?
唇荒れやトラブルが起こる原因として、次のように様々なことが挙げられます。
- 唇をなめてしまう癖がある
- 皮がむけるとつい剥いてしまう
- 唇を噛む癖がある
- 唇をぎゅーっと閉じてしまうことがよくある
- リップクリームを塗る時、グリグリと強く塗ってしまう
- 辛いものが好き
- 冷房、暖房が直撃の環境にいる
- 車移動が多い
まず改善したいのは、「なめてしまう癖」、「皮を剥いてしまう癖」ですね。唇をなめてしまうと、乾燥がより進んでしまい、なかなか良くなりません。皮を剥いてしまうのも同じですね。これを繰り返してしまうことで、唇が1年中荒れている状態になってしまいます。そうすると、口紅がうまく乗らない唇になってしまうのです。
また、「唇を噛む癖」、「唇をぎゅーっと閉じてしまう」、「リップクリームをグリグリ塗る」、「辛いものが好き」というのは、全て唇に刺激を与えてしまう行動になります。お肌も同じですが、外部から刺激が加わると、より水分が奪われ乾燥が進みます。冷房や暖房、車内も乾燥しやすい環境ですので、加湿器や保湿で補うようにしましょう。乾燥が進むと、赤く腫れるなどの症状が起こりやすくなります。
荒れやすい理由はこれだけではありません。例えば、普段の生活において、紫外線に当たる時間が長ければ唇もお肌と同じようにダメージを受けます。お肌には日焼け止めを塗ることが出来ます。しかし、同じものを唇に塗るのはなかなか難しいですね。最近では、UVカット入りのリップケア商品も出ています。そのようなものを取り入れていくのもいいでしょう。
3.唇ケアとはどうやるの?
唇ケアを行うに当たり、最も重要なことはどのようなことでしょう。それは、唇に触れる時に横方向に指を動かさないことです。ぐりぐりと左右に行き来するなど、横方向に力を入れることはやめましょう。縦に入っている唇のシワを摩擦していることになってしまいます。そして、唇が切れる、縦ジワがより深くなってしまうことがあるので注意しましょう。お肌と同じように唇も優しく触れるように心がけると良いですね。
唇ケアの第一歩として、まずは口紅やグロスなど、化粧品をきちんと落とすことです。
①落とすケア
最近では、口紅の色持ちが良い商品も人気ですね。口紅などが唇に残った状態でいると、乾燥や唇のトラブルを引き起こしかねません。唇のクレンジングは皆さまどのようにされていますか?ゴシゴシと擦って落としていないでしょうか。ゴシゴシ擦るとそこでも摩擦が生じ、唇の周りにある口輪筋が緩みます。そして口角が下がってしまうと言われています。では実際のやり方を見ていきましょう。
まずは、ポイントメイクリムーバーをコットンにたっぷり出して含ませます。そして優しく唇に当てなじませます。この時に唇が動いて歪んでしまう場合は、力が強く摩擦が起きている状態なのです。気をつけましょう。
口紅が溜まっている口角も忘れてしまいがちです。優しくコットンで馴染ませ、しっかり落としていきます。
最後は、唇の縦ジワに入った口紅を落としていきます。縦ジワに沿って平行にコットンを優しくトントンと動かして落としましょう。
クレンジングの後は、保湿をしましょう。
②保湿ケア
お風呂から出た後、お顔の保湿はだけで終わっていませんか?唇の保湿を忘れてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。唇は乾燥しやすい部位です。リップクリームやリップバームなどで必ず保湿を行いましょう。
では、リップクリームの正しい塗り方はご存知でしょうか。「え?正しい塗り方なんてあるの?」と思うかもしれません。クレンジングでもお話ししましたように、唇には縦状のシワがあります。その縦ジワに沿って楕円を描くように塗るのが良いようです。飲み物を飲んだ後など、こまめに塗るようにしましょう。
③スペシャルケア
日常のケアの他に、スペシャルケアを取り入れるのもおススメです。唇専用のスクラブで角質ケアを行う、唇専用のパックで栄養を与えるのもいいですね。また、朝起きると、唇がガサガサしていることもありますね。夜寝ている間、お布団と唇が知らない間に擦れているかもしれません。その場合は、保湿力が高いリップバームを厚めに塗って寝るのもおススメです。寝ている間の乾燥対策にもなりますね。リップバームが苦手な方は、リップクリームでも大丈夫です。大切なことは、何かしら唇に塗布してから寝ることです。
スペシャルケアで気軽に始められるのは、ラップを使用して行う「ラップパック」です。リップクリームやリップバームを塗った後にラップを唇の上に乗せ、約3~5分置きます。こうすることで、皮膚の奥から唇がほぐれていきます。ラップを剥がした後の唇に軽く触れてみてください。唇の柔らかさの変化に驚くことでしょう。唇専用のスクラブは、このように唇をほぐし柔らかくした状態で行うと良いですね。
また、唇の血流を高めるためには唇周囲のマッサージが効果的です。薬指と中指を使って、唇周囲を軽く押してパッと離す、これを繰り返し行いましょう。口角を上げたい場合は、口角の横にある口輪筋の結び目をほぐすのが良いようです。薬指を当て、指の腹を押し込むようなイメージで押してパっと離してください。この時、力の入り過ぎを防ぐために、必ず中指を添えて行いましょう。
唇のターンオーバーはお肌よりも短く、4日~10日程度と言われています。そのため、ケアの効果が早いタイミングで実感しやすいかもしれません。適切なケアを行うことで、唇の荒れも改善していくことでしょう。さらにケアを続けると、ハリや血色も良くなって見た目の印象も明るくなります。そんなに時間がかからずに出来るようなので、試してみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
お肌はきれいな状態なのに、唇がガサガサしていませんか?時には皮がむけてしまっている時もあるかもしれません。日中のお直しや食事により、予想以上に唇はダメージを受けています。唇が潤う、血色が良いだけで、ぱっと明るくなり、その方の印象が格段に違います。「うるぷる」の柔らかく血色の良い唇を目指して、今日からリップケアを始めてみてはいかがでしょうか!