「最近顔が四角くなった気がする」、「顔のむくみが気になる」、「口が開きにくい」など、お顔周りの変化を感じていることはないでしょうか。中でも、お顔の大きさに関わる変化はとても気になるので、少しでも早く改善が出来れば嬉しいですね。そこで今回は、お顔が四角くなってしまう原因を探り、改善方法を見ていきたいと思います。
1.お顔が四角くなるのはどうして?
お顔が四角くなる原因として、「たるみ」を思い浮かべる方が多いと思います。お顔が「たるむ」ことで四角くなった状態を、よく「ブルドック顔」と呼んだりしますね。ただ、お顔が四角くなる原因は、それだけではないのです。
それは、「食いしばり」や「歯ぎしり」よる、筋肉の「コリ」です。
では、「食いしばり」や「歯ぎしり」が常に起きているとどうなるのでしょう。顎周りや首にかけての筋肉が凝り、張っていきます。とくに物を噛む時に使う「咬筋」や「側頭筋」、その奥の「翼突筋」にコリや痛みが生じると、筋肉が盛り上がる状態に見えてしまいます。その結果、お顔も四角く見えてしまうということなのです。
まず「食いしばり」と「歯ぎしり」の違いはご存知でしょうか。「食いしばり」は、上下の歯を常に合わせている状態です。パソコン作業など、何か物事に集中している時に起こりやすいです。通常、口を閉じた時も上下の歯が1~2mm離れているのが正しい状態だそうです。そのため、たとえ軽く歯を噛み合わせているだけでも、その状態は「食いしばり」が起きているということになります。「食いしばり」が酷いと、「顎関節症」などの症状も引き起こすこともあるのです。少し気を付けていきたいところですね。
一方、「歯ぎしり」は、上下の歯を合わせて「ギリギリ」と左右前後に動かす状態のことを言います。日中もそうですが、とくに睡眠中に歯ぎしりをする方が多いです。寝ている間は無意識のため力が入りやすくなります。その力は、なんと100kgもの力がかかることもあると言われています。歯ぎしりが酷いと、歯がすり減る、歯列が乱れる、顎関節症も引き起こすことがあるようです。
では、それぞれどのような事が原因で起こるのでしょうか。
2. 「食いしばり」、「歯ぎしり」の原因は?
①食いしばり
まずは「食いしばり」の原因を見ていきましょう。「食いしばり」の主な原因は以下のようなことが挙げられます。
- ストレス
- 肉体労働やスポーツなどの体を動かす機会が多いこと
- 1つのことに集中する
- 歯のかみ合わせが悪い
とくに寝ている間の「食いしばり」は、「ストレス」によるものが大きいと言われています。疲れや不安、緊張している状態が続いていると、それがストレスとなり、食いしばりを誘発させるようです。
また、肉体労働やスポーツ、デスクワークなど「強い力を必要とする時」や「物事に集中する時」に歯を食いしばることが多いようです。重い荷物を持ち上げる時などは、足で踏ん張り肩に力も入ります。その時に歯をぐっと食いしばってしまうようです。他にも、スマホを触っている時はどうでしょうか。没頭してじっと画面を見つめているので、気付けば歯を食いしばっているかもしれません。さらに、歯の嚙み合わせも影響を及ぼします。嚙み合わせが悪いと、前歯で上手く物が嚙み切れず、奥歯で噛むことになります。そうすると、奥歯で物を力強く噛むので、食いしばりが発生してしまうことになります。
②歯ぎしり
続いて「歯ぎしり」の原因を見ていきたいと思います。実は「歯ぎしり」の明確な原因は、まだ分からないようです。しかし、「歯ぎしり」が起こりやすいタイミングは分かっているようです。
それは「眠りが浅い時」です。
人間は深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返します。熟睡している時は、筋肉の動きは抑制されるので「歯ぎしり」は起こらないようです。しかし、眠りが浅くなると、筋肉の抑制が弱まります。その時に咬筋が動くので歯ぎしりが起こると言われています。そのため、眠りが浅くなる原因になるストレスや飲酒、喫煙などが、結果的に「歯ぎしり」を増やす要因へとつながっているのかもしれません。「歯ぎしり」が続くと歯が削れてしまう可能性がありますね。そのほか顎関節症を引き起こすなど、他の症状を引き起こしてしまいます。なるべく早く改善していきたいですね。
3.改善するためにはどうするといいの?
「食いしばり」、「歯ぎしり」を改善するための第一歩として、「ストレスの軽減」を目指すことがとても大切になります。リフレッシュする時間を作る、湯船にゆっくりと浸かる、深呼吸やストレッチをする等、何か気分転換を取り入れてみてはいかがでしょうか。ストレッチは自律神経のバランスも整えるのに最適です。そのため、「食いしばり」や「歯ぎしり」の軽減が期待できます。「食いしばり」や「歯ぎしり」が続くと体にはどのような影響が出るのでしょうか。「首筋」、「頭」、「顎関節」、「頬」の辺りがとくに凝り固まってきます。まずはこの部位のストレッチから始めていくのがおススメです。
また、日中の「食いしばり」や「歯ぎしり」については、癖になっている方が大半のようです。「あ!今、食いしばっている」、「歯ぎしりしている」と気が付いたら、「歯を離す」ようにしましょう。
口を閉じたまま「歯を離す」のです。
これが癖として身に付いていくと、食いしばりや歯ぎしりは改善しやすくなるようです。とくにパソコンの作業中や、何かに集中している時、要注意です。このような時は、「食いしばり」や「歯ぎしり」も生じやすくなります。目立つ所に「歯を離す」と紙に書いて張っておくのも良いでしょう。実際に紙に書いて家の中あちこちに貼ることを勧める歯医者さんもいらっしゃいます。
「歯を離す」ことが難しい場合は、深呼吸を癖にするのもいいでしょう。鼻から空気を吸って、口から吐き出せば歯は自然と離れた状態になります。「歯を離す」ことを習慣にしていきたいですね。
同時に睡眠の浅さも改善ポイントの一つです。そこで、就寝時間の3時間前にコーヒーなどのカフェインや食事は控えることをおススメします。人間は、深い眠りと浅い眠りを繰り返します。出来るだけ深く眠れるよう、整えていけると良いですね。
食いしばりや歯ぎしりが原因で、痛みが出るような場合は、歯科医院にかかるようにしましょう。歯科医院だと、夜寝る時に装着できるマウスピースが作れます。夜の歯ぎしり防止にもなるのでおススメです。
4.まとめ
「最近顔が四角くなった気がする」、「顔のむくみが気になる」、「口が開きにくい」など、お顔周りの変化を感じていることはないでしょうか。中でも、お顔の大きさに関わる変化はとても気になるので、少しでも早く改善が出来れば嬉しいですね。改善方法として、今回は「食いしばり」と「歯ぎしり」を見ていきましたが、いつもは意識していない普段の生活の癖が隠れていることが分かりました。お口の中の健康状態も整えて、今日からすっきり小顔美人を目指して頑張りましょう!