「髪がパサつく」、「ごわごわする」、「広がりやすい」など、髪の毛のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。髪の毛は、実は見られていないようで、その人の印象を大きく左右する、とても大切なパーツです。お肌はキレイなのに、髪の毛がゴワゴワ、パサパサだと、何だか清潔感も足りないように感じてしまいますよね。そこで今回は、今日から始められるヘアケアについて見ていきたいと思います。
1.髪の毛が与える印象とは?
皆さまご存知でしょうか。実は、「髪の毛」は美人度を左右する最も大きな要因と言われているのです。これまで「天使の輪」という言葉や、「髪は女の命」という言葉も流行りましたね。髪の状態で女性の印象は約4割も違うと言われるほどです。さらにそこに髪型を含めると、約7割の方が損をしていると言われています。それくらい、想像以上に髪の毛は重要なパーツと言えるのです。では、最も印象が良い髪の毛とは、どのような髪の毛の状態なのでしょう。
それは、「ツヤがある髪」です。
スキンケアやメイクを頑張ってキレイに出来たとしても、顔の額縁である髪の毛がパサついている、乱れている状態だと何だかもったいないですよね。また、髪の毛が乱れ、パサついているとどうでしょうか。「疲れているのかな」、「不規則な生活なのかな」といった印象を与えてしまうこともあります。もちろん、髪質によって「ツヤ」を出しにくいケースもあるでしょう。その場合は、ツヤが出やすい髪色にしてみるのもひとつです。また、今のケア方法を見直す等、少しやり方を替えてみるのも良いかもしれません。いつも通う美容師さんに相談してみるのもおススメですよ。
2. 髪のダメージ、放っておくとどうなるの?
では、ダメージを受けてパサついている、ゴワついている髪を、ケアせずに放っておくとどうなるのでしょうか。ダメージはどんどん進んでいき、切れ毛が起きやすくなります。また、まとまりも悪くなるので、髪同士が絡まり、ブラシが通りにくくなります。その時、無理やりブラシでとかそうとしていませんか。そうすると、髪が強く引っ張られて切れてしまい、そこから枝毛になります。また、頭皮にも負荷がかかりダメージを与えてしまいます。頭皮がダメージを受けると、次に健康な髪の毛が生えてきにくくなります。もしダメージを受けているなと感じたら、すぐにケアを始めていくことが大切です。
では、「パサつき」や「傷み」など、髪の毛のダメージを与える原因はどのようなことがあるのでしょうか。
主に「ヘアカラーやパーマ」、「紫外線や乾燥」、他にはドライヤーやヘアアイロンなどによる「熱」が原因として挙げられます。ヘアカラーやパーマは、少なからず薬剤によりダメージを受けやすいです。そのため、施術を受ける時に美容院でトリートメントを一緒に行うのが理想です。ドライヤーやヘアアイロン等による「熱」に対しては、保護することが大切です。使用する前に髪の毛の表面を保護するトリートメント剤を塗布してから行うようにしましょう。
見落としやすいのが「紫外線や乾燥」です。目に見えないものなので想像しにくいかもしれないですね。しかし、お肌と同じように頭皮や髪の毛に大きなダメージを与えていきます。日傘や帽子で頭皮や髪の毛を守るようにしましょう。また、トリートメントを細めに行い栄養を補充することも大切です。出来る限りの対策をしていけると良いですね。
また、時々スカルプ系のシャンプーで毛穴の汚れをしっかりと落とすのもいいでしょう。ダメージをケアしながら、頭皮も髪の毛も健康な状態に整えることが大切です。頭皮の状態が良いと健康的な髪の毛が生えてくるだけではありません。「枝毛・切れ毛」や「白髪」の防止効果も期待出来ます。健やかな頭皮、髪の毛も目指していきましょう。
3.正しい髪の毛の洗い方、ケア方法は?
それでは実際に髪の毛を洗う準備~乾かすまでの手順を見ていきたいと思います。
①ブラッシング
お風呂に入る前、必ずブラシで髪の毛を毛先の方から順番にとかしましょう。とくに髪の毛が長い方は絡まりやすいです。グイグイと力強くとかしてしまうと、髪の毛にダメージを与えてしまいます。優しく撫でるようにとかしましょう。ブラッシングは、髪の毛の汚れと頭皮の皮脂を浮かせる役割があるのでとても大切です。しっかりととかした上で、髪の毛を洗うようにしましょう。
②湯洗い
髪の毛と頭皮の汚れは、「ブラッシング」と「湯洗い」でほとんど落ちると言われています。それほどこの2つの作業はとても大切な工程になってきますね。湯洗いは少なくとも1分以上行いましょう。髪の毛を掻き分けて頭皮に直接お湯を当てましょう。皮脂等の汚れがより落ちやすくなります。しっかりと指の腹を使ってマッサージしながら濡らしていきましょう。お湯の温度は37℃前後、高くても39℃程度がおススメです。
③シャンプー
湯洗いをして軽く絞ったら、次はシャンプーをしていきましょう。
シャンプー剤を手に出します。ロングの方は2プッシュを目安にしてください。手の平に出したら、必ず手の上で軽く馴染ませましょう。そしていきなり頭皮に直接つけずに、まずは中間から毛先にかけてつけ始めましょう。空気を含ませながらよく泡立てていきます。この時、髪の毛を擦り合わせると傷みやダメージの原因となります。もみ込むようなイメージで優しく泡立てましょう。上を向いた時に、泡が顔に垂れてこない固さがベストのようです。
泡立が良くなってきたら、その泡を今度は頭皮につけて洗っていきます。この時の注意点として、爪を立てて洗うのは絶対にやめましょう。頭皮が傷つき、トラブルを引き起こしてしまうのを防ぐためです。必ず指の腹を使い、頭頂部に向かって頭皮を下から上にもち上げるように動かします。優しくマッサージをするように洗いましょう。頭頂部がほぐれると、血行が促進され「白髪防止」や「抜け毛対策」の効果も期待できます。そして、つい洗い忘れてしまいがちな箇所もあります。それは、「顔周り」、「耳の裏」、「首の後ろ」、「もみあげ」です。とくに「耳の裏」は臭いが出やすい場所なので、しっかりと洗うようにしましょう。
痒い所がないなど、シャンプーが十分に出来たら洗い流していきます。シャンプーのすすぎ残しは頭皮のトラブルにつながります。シャンプーよりも2~3倍の時間をかけてしっかりと落としていきましょう。「顔周り」、「耳の裏」、「首の後ろ」、「もみあげ」もすすぎ残しやすい場所です。シャワーヘッドを直接当てながらしっかりと流していきましょう。
④トリートメント
トリートメントのやり方も大事です。やり方を間違えると、かえって髪にダメージを与え、頭皮トラブルの原因にもなりかねません。
まず、リンスやコンデショナーとトリートメントの違いを見ていきましょう。リンスやコンデショナーは、髪の表面を保護し髪の毛の摩擦を回避してダメージを減らす働きがあります。トリートメントはその働きに加え、内部の補修や保湿をしてくれます。どちらにしても、つける時はシャンプーをしっかり洗い流すようにしましょう。シャンプーが残っていると、トリートメントの効果が発揮しにくくなります。
シャンプーが終わった後、まずは優しく軽く髪の毛を絞ります。指の間から少し水分が出てくる程度が良いようです。この時、まるで雑巾を絞るかのように髪の毛をねじると傷みやすくなります。注意してください。
トリートメントの量は、ロングの方だと500円玉2個分が目安になります。また、トリートメントをつける時は、根本につけすぎないようにしましょう。根本にすすぎ残しがあると、洗い上がりの髪の毛がべったりし、毛穴もつまります。その結果、頭皮トラブルを引き起こしてしまうので要注意です。
では、トリートメントを手のひらに出し、手になじませます。毛先からつけ始め、内側と外側と手櫛を通しながらつけていきましょう。そして、手に残ったもので、頭頂部の少し下から毛先に向かって、内側から髪を少し上に持ち上げるイメージで、手櫛を通しながら髪の毛の表面に馴染ませます。後ろ側は、髪の毛を2つに分け、前に持ってくるようなイメージでつけるようにしましょう。分けると所を変えながらつけるのもいいでしょう。
トリートメントを髪全体につけたら、毛先の方から少しずつ櫛でとかし、馴染ませます。櫛は髪の毛に対して垂直に当てて優しくとかしていきましょう。櫛を使って髪全体になじませた後、5分程度置くとトリートメントの成分が髪の内側までしっかり浸透するのでおススメです。
洗い流しは、ゴシゴシとやらずに手櫛を通しながら優しくすすいでいきましょう。ぬるぬるが取れて手触りが良くなったかなと思うくらいが良いようです。シャンプーと違い、すすぎ過ぎてしまうと、髪の毛がキュッキュッと固い状態になり、せっかくのトリートメントが落ちてしまいます。
⑤ドライ
お風呂上りは、なるべく早く乾かすようにしましょう。
まずはタオルドライです。頭を上部・中間・毛先の3つに分けるイメージで行います。まずは上部からタオルで頭皮を揉むように、水分を取っていきます。そしてある程度水分が取れたら、中間に下がり、同様に水分を取っていきます。最後は毛先です。この時、ギュっと力強く絞る、またゴシゴシと髪の毛を擦り合わせるのはやめましょう。髪が傷んでしまう原因になってしまいます。優しくポンポンと包み込むように水分を取っていきましょう。
水分がある程度とれたら、目の粗いコームか手櫛で、毛先から少しずつ髪の毛をとかします。そして、乾かす前にアウトバス用のヘアオイルやトリートメントを髪に塗布しましょう。そして、もう一度、目の粗いコームか手櫛でとかします。オイルやトリートメントをつける時は、やはり毛先から始めます。毛先の次は髪の毛の中間をつけ、内側からもしっかりつけていきましょう。また、後ろ側は髪の毛を2つに分けて前に向かってつけるようにして下さい。最後に手に残った分は前髪につけてください。
ではここから乾かしていきます。前髪は弱めの温風で上から風を当て、少し引っぱりながら乾かしていきましょう。
続いては根本を乾かしていきます。根本は強めの温風で、ドライヤーを10cm程度離し、上から風を当てていきます。この時、髪の毛の間に指を入れ、頭皮に風が当たるように動かすのがポイントです。
次は中間から毛先です。前、後ろから髪の毛を下に向かって軽く引っぱりながら乾かしていきます。大体乾いたら、今度はブラシを使います。内側、表面からそれぞれブラシを当て、ブラシを撫でるように動かしながら乾かしましょう。
最後は上から下に向かって手櫛を通しながら冷風を当て、これで完了です。これまで以上に指通り滑らかな髪の毛が出来上がったのではないでしょうか。少し手間に感じるかもしれないですが、仕上がりの違いをぜひ実感してみてくださいね。
4.まとめ
「髪がパサつく」、「ごわごわする」、「広がりやすい」など、髪の毛のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。髪の毛は、実は見られていないようで、その人の印象を大きく左右する、とても大切なパーツです。お肌はキレイなのに、髪の毛がゴワゴワ、パサパサだと、何だか清潔感も足りないように感じてしまいますよね。ツヤツヤの「天使の輪」を目指して、今日から早速ヘアケアを始めてみてはいかがでしょう!